手術してない側の膝が痛い。。のお話

先日こんな患者様がお見えになられました。

「もともと右膝の十字靭帯をオペしていて、そこが痛んだり違和感の出ることはあるんだけど、ここ最近左膝が痛いんです💦」

とな。

なにかきっかけはあるんですか?

と聞くと

「急にというか徐々に痛くなってきて」

とのこと。

ふむふむ。

こういった状況もよく聞きますね⤴️

基本的にオペを下側のお膝は弱くなることが多いです。特に前十字靭帯を切ると太ももの内側の筋肉が極端に弱くなり、この強化はなかなか難しいので、何かきっかけがあると膝の違和感が出ることが多いです。

この場合、右膝をかばっていたから、左膝が痛くなったと言う可能性もありますが、そもそも右膝に症状がなくかばっていたと言うよりは、オペをしたことによって右膝の感覚が鈍くなり、体の重心を左にかなり片寄らせていた可能性があります。

かばっていたと言うよりは、知覚鈍麻によって引き起こされた可能性が高いです

ただこれは仮説に過ぎないので、やはりここからは詳細な検査が必要です 

早速検査をしてみると、右膝にはオペをしたこと以外に問題はなく、しっかりと曲げ伸ばしもでき、右足で体の姿勢を保持することも問題なくできていたので、おそらく右膝をかばって発生したものではないことがわかります

で、検査をしていくと

左の足で姿勢保持ができないと言うことがわかりました

そしてなおかつ、右半身の平行感覚に乱れがあることもわかりました

平衡感覚が乱れると乱れている側に体が傾く傾向があります

この時に左足に重心をかけて、姿勢を保持したいところがこの患者様の場合、左足を始めとした左半身で体の体重を受け止めることができなくなっていました

姿勢の保持は、主に小脳と言うところで行っていて、左側の小脳の働きが減退していた可能性があります

そこで、右の平行感覚の調整、左側の小脳の調整をた上で、全身の骨格のバランスを整えてあげると

「わー、すごい安定して立てる!」

と言う状態になりましたー⤴️

お膝のトラブルに関しては、まず安定して立てることが大事です。

体の安定がないと不要なストレスが膝にかかり、どんなに膝の調整をしてもまた再発します。膝を整えていく前に、まずこういった基本的なところの調整をしないと、お膝のトラブルは改善していく事は難しいと思います。

おそらくこの調子で改善していくのではないかなぁと思います😄

ちなみに術後は膝の違和感や痛みは全くなく、屈伸もバッチリできましたとさ🙌