五十肩はこうやって治るよ。のお話
先日こんな方がお見えになられました
「肩が2年前から上がらなくて、回せないんです」
おーこれは大変。
2年も肩が上がらないとなると、もう完全に生活に支障でているでしょうし、やりたいこともできないですよね
「上がらなくなるまでは全く何ともなくて、何かの拍子にバキッと言ってから上がらなくなりました」
うん、五十肩ではよくある流れだと思います。
五十肩は実は俗称で正しくは
肩関節周囲炎
です。
読んで名の通り
肩の関節の周りに炎症が起きてるよー
ということですね
じゃあこの肩関節周囲炎
どうゆうメカニズムで起きるのかというと
まず首をはじめとした姿勢不良や
スポーツによるクセや
筋肉のアンバランスなどで
肩の位置異常がおきます。
この位置がある状態でも肩はとても自由度の高い関節なので動かせちゃうんですね
ただそれだと正しい位置にはないので
中・長期的に見ると摩耗が起きます。
この摩耗している部分が腱と言われる部位であったりしますね。
この摩耗が続くと
「このままじゃ腱が切れちゃうよ!」
ということで脳がその部位に痛み(炎症)を起こして肩を動かなくさせます。
これが五十肩の初期の痛みです。
この頃になると炎症しまくってるのでとにかく痛い。
人によっては寝てても痛い。
むしろ痛いとかね
で、ここを通り過ぎると
「あれ?痛みがなくなった!治った!」というパターンもあるのですが、これは炎症が治って痛みが消えただけで、検査したらちゃんと肩は以前のように挙げられなくなります。
で、さらに放置すると今度は関節にカルシウムが沈着して石灰化してきます。
筋肉は動かす時にカルシウムを使うのですが、
位置異常が起きてたりすると
慢性的に筋肉に負荷がかかってカルシウム沈着を起こしたりします。
すると今度はいよいよ上がらなくなる。
これが人によって多少前後する形で起きてきます。
じゃあ治療はどうするか?
壊れたプロセスを辿っていくんですね
まず肩関節の位置異常を起こした要因を解決
→首や全身の治療
次に肩関節の位置異常そのものの解決
→肩関節のポジションを戻す
最後に肩関節に沈着したカルシウムを砕く
→身体に拒絶が起きないような動かし方をするととれます
よく五十肩になると
「たくさん回してください」
と言われたりしますが、
これはあくまで位置異常や全身の状態を改善してからです。
それがないのに回しても余計摩耗するし
そもそも痛くて動かせません。笑
注射で一気に上がるようにするとかあるみたいですが、肩に油さしただけなのでいずれまた上がらなくなるか
他の部位に代償が出てきますので、痛みがなくても治療を受けられることをお勧めします。
こちらの患者さまは上記のプロセスできっちり腕ががあってきてますね
このまま突破できると思います